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上席執行役員

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上席執行役員/面 和毅
サイオステクノロジー上席執行役員。オープンソースソフトウェア(以下、OSS)のセキュリティ専門家として20年以上の経験があり、主にOS系のセキュリティに関する執筆や講演を行う。 外資系を中心に、ユーザ企業やベンダー等、様々な立場を経て知見を深め、CISSP(国際的に最も権威あるセキュリティ プロフェッショナル認証資格)を2012年に取得。 2015年からサイオステクノロジーのOSS/セキュリティエバンジェリストとして活躍し、セキュリティに精通するエンジニアであれば一度は目を通すと評されるSIOS SECURITY BLOGを連載中。

※所属は2022年11月インタビュー時点

10社の転職を経て実感したのは、サイオステクノロジーの居心地の良さ

ーまずは、これまでのキャリアについて教えてください。

最初は、外資系の大手IT企業に入社して、セキュリティ関連についての知見を得ました。外資の場合、幅広いスキルや経験を求めてキャリアアップのために転職をするのが自然という風土だったので、その後数社、転職を重ねましたね。

IT系で経験を重ねた後は、ガラっと環境を変えて、銀行の情報システム部門で働いたこともあります。そんなこんなで、気づいたら10社も転職を経験していました(笑)。

ー10社も!?かなり多くの会社を経験されたんですね。

はい。IT業界の職種については相当多様な経験をしていますから、楽しい所も辛い所も、色んなエンジニアの気持ちが分かると思いますよ。

ーサイオステクノロジーに入社した経緯を教えてください

実は、サイオステクノロジーには2004年に一度入社し転職していて、2015年に再入社しているんです。

最初の入社時は、ヘッドハンターの紹介でサイオステクノロジーを知りました。当時はセキュリティのSE Linux(Security-Enhanced Linux)について知見を持っていたので、それがいかに優れているかを社長の喜多に伝えた所、新しい技術のインフルエンサーになり得ると思ってくれたのか、即採用!と言ってもらえました(笑)

その時は、OSSを使って、サイオステクノロジーの売りになる新しい何かを喜多と一緒に創りたいという思いで入社しました。自分がやりたい方向性と、会社が向かっている方向性のベクトルが合致していた訳で、運が良かったですよね。

退職後も、喜多とは連絡を取っていたので、そのうち「色々と経験しただろうから、ウチに戻ってきなよ!」と誘えてもらえたので、2度目の入社、となりました。

ーもう一度戻って来よう、と思われたんですね。

なんだかんだ言っても、サイオステクノロジーって居心地がいいんですよ(笑)。

Interview

自らのミッションとして、OSS活動を存分に

ー最初の入社の決め手は何だったのですか?

会社として、OSSの活動を奨励してくれることですね。世にあるOSSの領域にどれだけコントリビュートしてるか、また新たなソースコードを書き加えているかといったところを評価してくれる。他社の場合、実務経験とOSS活動を同等に評価してくれるとは限らない。

でもサイオステクノロジーは、OSS活動、OSSに対する貢献自体を評価してくれました。会社のネームバリューを上げることに繋がるなら、業務時間にも、OSS活動に時間を使って構わないと言ってもらえた。そこが大きかったですよね。

ー現在のお仕事を教えてください。

自社の情報セキュリティ全般を管理する執行役員という立場と、社外活動を行い、会社のネームバリューを高めていく立場と、両方ありますね。

前者としては、情報セキュリティサービスラインのヘッドとして、会社の知的財産や著作権物などを守るために、外部からの攻撃がないか脆弱性を日々チェックしています。

私が執筆しているSIOS SECURITY BLOGで、セキュリティ、脆弱性についての情報を発信しているので、興味がある方はぜひ読んでください!

後者としては、他社や各団体のイベントに行って、サイオステクノロジーを認知してもらうために、私自身の顔と名前を売りにいっています。「サイオステクノロジーにはセキュリティのOSSに関するエキスパートがいる」ということを伝えて、会社の認知度を高めるという広報的な役割ですね。

ー社外活動がミッションというのはユニークですよね。具体的にはどんなことを?

例えば、情報処理学会が行っているシンポジウムのワークショップでは事務局を運営しています。OSSのセキュリティに関する論文を募集し、大学教授の方々と様々なディスカッションを行った上で、優秀作品を選び表彰する。その選考委員も務めています。

その他、例えばジャパンセキュリティサミット」などの外部セミナーで、モデレーターとして座談会に参加したりしていますね。私自身の活動によって「サイオステクノロジーは、情報処理、OSS、セキュリティ等、様々な分野について精通している」と知って頂ける。
政府・官公庁の方々にも活動を認知してして頂いていますよ。

技術者として、誠実に。「知る」を楽しむ。

ー社内、社外と両面で活躍されているんですね。そうした仕事をする上でのこだわりって何ですか?

まず一つは「技術に対し、誠実である」ということ。技術者として、嘘をついてはダメ。

外資系企業に在籍していた時には「何を聞かれても、うちの製品なら何でもできますって取りあえず言ってください」と社内の営業にこっそり頼まれる、なんてこともありましたが(笑)、自社の製品、サービスが担う責任を考えたら、とてもそんなことはできません。 出来ないことは出来ないとはっきり伝える!

ただし、オルタナティブ(=代替案)を必ず出すこと。これは嘘をつかないことに加えて大事にしている点で、先ほどの例で言えば「この製品だけではできないですが、別の製品と組み合わせたら、お客様のやりたいことが出来ますよ」と説明することが大事ですよね。その別の製品は、自社の製品でなくてもいいんです。

否定するだけではなく、常に他の回答、オルタナティブを提示するというのが、こだわりというか、私の仕事のやり方かな、と思います。

ー仕事をする上での原動力を教えてください。

「知らないことを知る」ことが、私にとってはすごく楽しいんです。

つい先日も、セキュリティプロダクトのトレーニングコースを受けてきたんですが、それがすごく面白かった。アメリカのコースのため、23時〜翌朝6時半までの時間帯で、それが3日間続いたので時差は少しきつかったんですけど(笑)。

新しいものを知る、使えるようになる、さらにいろんなものをどんどん吸収していくというサイクルが、仕事の楽しさであり、私の原動力になります。

そして、それを人に伝えることですね。自分が知った製品、ノウハウ、知識、理論を「自分の中でかみ砕いて人に分かりやすく説明する」ということが、私にとっては一番楽しいし、それが原動力になっていますね。

ーそうした「人に伝えたい」という気持ちはどこから生まれるんですか?

OSSの活動には、知識やノウハウを「オープンにしていく」という発想が根本にあります。私個人としても、知識やノウハウを独占する気が全くないんですよ。独占すると、そこだけで終わってしまいますし、閉じてしまうでしょう。いわゆる職人芸的なものが嫌いなので。

常に、色々な知識や仕事のノウハウを人に共有する。共有することによって、自分だけでなく、他のみんなも成長できますよね。私の場合、自らが発信源となることによって、会社としても認知度、ステータスがどんどん上がっていく。そういう風にみんなで上がっていきたい。

だから仕事の進め方としても「この人がいないと仕事が回らない」というのは最悪だと思っている。自分がいつ倒れてもいいようにしていきたいですしね(笑)。

Engineer

ITが趣味なので、仕事をしながら趣味をやってる感覚

ー仕事の中で大変なことは何ですか?

セキュリティ関連の分野で最新の情報を取ってこようと思うと、海外記事やサイトをチェックすることになるので、アメリカの時間に合わせた生活になってしまうんですよね。常に時差ボケした状態になっているのでそこが大変ですかね…。スケジュールは別図の【1日の流れ】のとおりです。

ーこの生活を毎日こなせているのがすごいです!

多忙に見えるかもしれませんけれど…IT・コンピュータが趣味なので、仕事しながら趣味をやってる感じですから(笑)。楽しいですよ。

勤務もリモートワーク、かつフレックスタイム制なので、アメリカ時間に合わせた勤務もしやすいですね。

好きなことをやれて、ワークライフバランスも実現
博士号へのチャレンジも

ーサイオステクノロジーのいいところは?

好きなことをやれるチャンスがあることです!

社員数は増えましたが、べンチャー気質はまだ残っているので、やりたいと主張すれば、やれるチャンスがもらえるのはすごくいいところだと思います。

何となく、これがやりたいです!ではなく「こういう理由で、こういう貢献ができるから、これがやりたいんです」ときちんと論理立てて具体的に説明すれば、挑戦できるチャンスがある

あとは、リモートワークですね。家庭を持っている人間にとっては、本当に良い環境です。

子供が小さい頃はもちろん、少し大きくなってきても、習い事の送迎だとか、宿題を見てあげるとか、家庭でのことを共働きの奥さんと交代でできるので、本当に助かっています。

ー どういう人と一緒に働きたいですか?

プロ意識を常に持っている人です。逆に言うと、受け身で、仕事をやらされているという意識を持っていない人。

ただ言われたことをこなすだけではなく、自分から率先して課題を見つけて、仕事をつくりあげていく人、自分の担当プロジェクト以外にも参加して学んでいくような人と一緒に働きたいですね。

ー今後チャレンジしたいことは何ですか?

情報セキュリティサービスラインとしては人の作業を排除した「完全自動化」です。完全自動化が実現したら、それをお客様に提供したい。社内で活用したものをパッケージ化して社外に出しビジネス化したい、という思いはありますね。

個人としては、持っているのは修士号までなので、大学院に行って博士号を取りたいです。コンピュータセキュリティ関連では、博士号を持っていると発言の重みが変わってきますから。当社の働き方であれば、その学習もやりやすいですし。

ちなみに、IT業界で本当に活躍しようと思うなら、どんどん勉強していかないと無理ですよ。この業界は色々なものが常に変わっていくので、キャッチアップしなければいけないし、今後も勉強が大事ですよね。

応募者へのメッセージ

ー最後に、応募者へのメッセージをお願いします!

サイオステクノロジーでは「自立して物事を解決できるエンジニア」を募集しています!
自ら自発的に勉強し、かつその過程で得た知識やノウハウをオープンにして発信してくれる人が理想的です。

仕事とワークライフバランスの両立が可能ですので、興味がある人はぜひ入社してください!

1日の流れ(とある一日)

  • 4:00~5:30

    情報収集・ブログ更新
    海外のセキュリティ情報を収集、それを元にブログを更新する

  • 5:30~7:30

    朝食+家族サービス
    子供の朝食を作って自分も一緒に食べる。その後、子供の宿題チェックの後、子供を送り出す

  • 7:30~9:00

    趣味
    筋トレ。24時間のジムが近い(徒歩3分)ので、さっと行ってトレーニング。朝は空いているので1.5hみっちり追い込める

  • 9:00~10:00

    ミーティング
    朝のオンラインスタンドアップミーティング。その後、場合によって1on1で状況確認

  • 10:00~12:00

    情報まとめとドキュメント整理+洗濯など
    セキュリティ情報のまとめを行ったり、必要な書き物をする。在宅なので小休憩の際に洗濯物を干したりすることも

  • 12:00~13:00

    昼食+掃除
    大抵、奥さんが作ってくれるのでそれを食べて会話。掃除も行う

  • 13:00~16:00

    会議、作業
    執行役員会議や、セキュリティに関する相談を受ける。会議がない日は作業(PoCやサーバ作業)を進める

  • 16:00~17:00

    家族サービス
    子供が帰宅。勉強を見て、塾に送る

  • 17:00~19:00

    作業+趣味
    作業(サーバ作業等)がメイン。余った時間は趣味のIT・コンピュータに関する調べものや学習を進める

  • 19:00~19:30

    夕食
    夕食。奥さんが作ってくれる場合には食べるだけ。自分が作る番の場合には18:30位から作り始める

  • 19:30~21:00

    OSS活動
    OSS活動は大抵、夜に。ドキュメント作成や、作業(プログラム開発・解析や、脆弱性のPoC作業)も

  • 21:00~21:30

    家族サービス
    子供を塾に迎えに行く。

  • 21:30~22:00

    情報収集
    今日2回目の海外のセキュリティ情報の確認。ブログネタがあった場合には、この時に書いておいて翌朝公開になるように設定しておく

  • 22:00~4:30

    就寝
    早めに就寝

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