Red Hat Enterprise Linux インフォメーション

Red Hat Enterprise Linux 4 延長ライフサイクル (Extended Life Phase)におけるサポートのご案内

サポート 2012年5月15日

この度下記の概要にてレッドハット社から告知いただいたRed Hat Enterprise Linux 4 延長ライフサイクル(Extended Life Phase)におけるサポートについてご案内させていただきます。

  1. 概要

    2005年に提供を開始した Red Hat Enterprise Linux 4は、2012年2月29日に運用フェーズが終了し、2012年3月1日より延長ライフサイクル(ELP: Extended Life Phase)に入りました。本日付けで延長ライフサイクルにおけるRHEL 4のガイドラインを発表致します。なお、本日現在、運用フェーズにあるRHEL5/6の延長ライフサイクルについては、追ってご案内致します。

  2. RHEL 4 のライフサイクル

    RHEL 4は、7年におよぶ運用フェーズ(Production1, 2, 3)後に設けられた、延長ライフサイクル(Extended LifePhase)に入りました。

    RHELライフサイクル.png

  3. RHEL 4 延長ライフサイクルにおけるサポートサービス

    RHEL 4は、7年におよぶ運用フェーズ(Production1, 2, 3)後に設けられた、延長ライフサイクル(Extended LifePhase)に入りました。

    • 通常のサブスクリプションを購入: 2012年2月29日までにリリースされたバイナリやパッチの入手、既存情報をもとにした限定的なサポートサービスが提供されます。
    • ELS Add-On を購入: 通常のサブスクリプションに加えて、ELS(Extended Life Support) Add-On をご購入いただくことで、運用フェーズ3 と同等のフルサポートサービスが提供されます。

    RHELライフサイクル_2.png

    ※ Red Hat Enterprise Linuxのライフサイクル
    ( https://access.redhat.com/support/policy/updates/errata/ )より、引用

  4. FAQ
    (1)

    ELP (Extended Life Phase)という延長ライフサイクルが発表されたのはいつですか?
    2012年1月31日に米国で発表された「RHEL5/6に対するロングライフサポート」と同時に、RHEL3/4に対する延長ライフサイクルも発表されました。

    Red Hat Enterprise Linux Stability Drives Demand for More Flexibility in Long-term Operating System Deployments
    http://www.redhat.com/about/news/press-archive/2012/1/red-hat-enterprise-linux-stabilitydrives-demand-for-more-flexibility-in-long-term-operating-system-deployments

    Red Hat Enterprise Linuxのライフサイクル
    https://access.redhat.com/support/policy/updates/errata/

    (2)

    Red Hat Enterprise Linux 4 ライフサイクルはどのようなものでしょうか?
    レッドハットは、それぞれの主要メジャーバージョンに対して、運用フェーズ 1, 2, 3および延長ライフサイクル (ELP: Extended Life Phase)で構成され、サポートとサービスを提供しています。RHEL4については、7年におよぶ運用フェーズが終了し、最大3年間の延長ライフサイクルに入りました。

    詳細は、以下をご覧ください。
    http://redhat.com/rhel/lifecycle

    (3)
    ELPのメリット何ですか?
    年間の運用サイクルを終えた後に、継続してRHEL4をご利用になられるお客様に向けて、既存のパッチやドキュメンテーションへのアクセスを提供致します。
    (4)

    RHEL4では、どの製品が延長ライフサイクルでしょうか?
    以下に示す全てのRHEL4ベースの製品が、延長ライフサイクルに入りました。

    • Red Hat Enterprise Linux AS 4
    • Red Hat Enterprise Linux ES 4
    • Red Hat Enterprise Linux WS 4
    • Red Hat Desktop 4
    • Red Hat Global File System 4
    • Red Hat Cluster Suite 4
    (5)

    2012年3月1日以降、利用中のRHEL4はどのようになりますか?
    有効なサブスクリプションを保有していれば、引き続きRed Hat NetworkのRHEL4チャネルへアクセスでき、以下のサービスが提供されます。

    • 既に導入済みのRHEL4に対する限定的なテクニカルサポート(サブスクリプションを保有するお客様のみ)
    • 2012年2月29日までにリリースされたバグフィックス(RHBA)、セキュリティ errata (RHSA)、および製品拡張(RHEA)をRed Hat Network(RHN)経由で入手可能
    • Red Hat Customer Portal内のRed Hat Knowledgebase、および他のコンテンツ(ホワイトペーパー、リファレンスアーキテクチャ)へのアクセス
    • Red Hat Enterprise Linux 4 ドキュメント

    Red Hat Enterprise Linux 4の延長ライフサイクルは、2012年3月1日より、2015年2月28日の期間を予定しています。
    なお、Red Hat Enterprise Linux 4 Cluster SuiteおよびGlobal File System Add-On向けの新たなバクフィックス、セキュリティ、あるいは製品拡張(RHBA, RHSA, RHEA)は、2012年3月1日以降、提供されません。

    (6)
    Red Hat Enterprise Linux 4 が、延長ライフサイクルに入ったことで、レッドハットからの推奨アクションは何ですか?
    お客様が保有しているサブスクリプションにて、アクティブなバージョンのバイナリ、ソースへのアクセスが行えます。これには、既存のセキュリティアップデートやバグフィックスが含まれます。
    また、Red Hat Enterprise Linux 4が、運用フェーズから延長ライフサイクルへ入ったことで、最新機能の提供やHW/ISVサポートが拡張されているRHEL 5あるいはRHL 6へのアップグレードを推奨します。
    引き続き、RHEL 4をご利用になる必要がある場合には、Red Hat Enterprise Linux Extended Life Cycle (ELS) Add-Onsをご購入いただくことを推奨します。
    (7)

    現在、RHEL4を利用しており、最新バージョンへのアップグレードはできません。どのようなオプションがありますか?

    • RHEL 4を継続して利用、および上記(3)のサブスクリプションサービスの受けることができます。なお、2012年3月1日以降に提供されるソフトウェアは利用できず、既存情報をもとにした限定的なテクニカルサポートの提供に限られます。
    • ELSをご購入いただいた場合、テクニカルサポートに加えて、新規のソフトウェアメンテンスを受けることができます。
    (8)

    RHEL4に対して引き続きソフトウェアメンテナンス(バグフィックスやセキュリティフィックス)やテクニカルサポートを受けるにはどのようにしたら良いでしょうか?
    RHEL 4 ELS Add-Onをご購入ください。RHEL 4 ELSをご購入いただくことで、ソフトウェアメンテナンス(重要なセキュリティフィックスや緊急/高優先度のバグフィックス)を受け取ることと、運用フェーズ3としてのテクニカルサポートが提供されます。

    詳細は、以下をご覧ください。
    Extended Lifecycle Support
    http://jp.redhat.com/products/enterprise-linux-add-ons/extended-lifecycle-support/

    (9)

    RHN上でRHEL 4 ELSが提供するコンテンツにアクセスするにはどうしたらよいですか?
    RHEL 4 ELSが提供するコンテンツ(重要なセキュリティフィックスや緊急/高優先度のバグフィックス)は、Red Hat NetworkのRHEL 4ベースチャンネルの子チャンネルとして利用可能です。子チャンネルは、"Red Hat Enterprise Linux ELS"という表記で配置されます。

    詳細は、以下をご覧ください。
    https://access.redhat.com/knowledge/articles/70098

    (10)
    RHEL 4.5、RHEL 4.7でRHEL 4 ELSではなく、RHEL 4 Extended Update Support(EUS) Add-onサブスクリプションを購入していますが、どのようになりますか?
    RHEL 4.5、RHEL 4.7向けとして既にリリースされたEUSのコンテンツは、現在のRed Hat Networkの場所からアクセス可能です。このコンテンツとして、ISO、リリース済のバグフィックス、セキュリティ、そしてプロダクトエンハスメントが含まれます。(RHBA, RHSA, RHEA)
    (11)
    2012年3月1日以降、Red Hat Cluster SuiteやRed Hat Global File System等のRHEL 4 Add-Onはどのようになりますか?
    RHNにてRHEL 4 Add-On ISOは、引き続きサブスクリプションのアクティブは可能です。ただし、ELSはRed Hat Cluster SuiteやRed Hat Global File Systemは対象外になります。そのため、これらのAdd-Onに対してソフトウェアメンテナンスやテクニカルサポートが提供されません。
    (12)
    Red Hat Network Satelliteへの影響はありますか?
    3月1日以降であっても、アクティブなRHEL 4サブスクリプションを引き続き利用可能であり、Satelliteを利用した既存のバグフィックス、セキュリティ errata、製品拡張の適用、そしてRHEL4の展開(導入)が可能です。Red Hat Network Satellite をご利用中で、ELSをご購入される場合、以下をご参照ください。
    https://access.redhat.com/knowledge/articles/70098
    (13)
    RHEL4が運用フェーズから延長ライフサイクルに入ったことで、エンタープライズ契約の効力は変わりますか?
    いいえ、運用フェーズと同様、延長ライフサイクルでもエンタープライズ契約は有効です。
    (14)
    RHEL3でもELSを購入せず、通常のサブスクリプションだけで、既存のバイナリやパッチの入手はできますか?
    いいえ、Red Hat NetworkのRHEL3 コンテンツ(バイナリや既存パッチ等)の入手には、通常のサブスクリプションに加えて、ELSが必要です。
    RHEL3 ELSに関しては、「新製品 Red Hat Enterprise Linux 3 Extended Life Cycle Support (RHEL3ELS)発売開始のお知らせ」(2010年6月25 日)のご案内の通りです。
    (15)
    RHEL5/6でもELSオプションの提供はあるのでしょうか?
    追ってご案内いたしますので、少しお待ちください。
  5. 関連情報

    Red Hat Enterprise Linuxのライフサイクル
    https://access.redhat.com/support/policy/updates/errata/

    エンタープライズ契約
    http://jp.redhat.com/rhecm/rest-rhecm/jcr/repository/collaboration/sites%20content/live/redhat/webcabinet/static-files/documents/Enterprise_Agr_Japan.pdf

    2010年6月25日発行レター (番号 RH-2010-N009)
    「新製品Red Hat Enterprise Linux 3 Extended Life Cycle Support (RHEL3 ELS) 販売開始のお知らせ」

    2011年1月18日発行レター (番号 RH-2011-N002)
    「新製品Red Hat Enterprise Linux 4 Extended Life Cycle Support (RHEL4 ELS) 販売開始のお知らせ」

    今後とも一層のお引き立てを賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。

    敬具