1on1フォローアップ研修を実施しました!

サイオスグループのリーダーシップメンバーを主な対象として、傾聴に重きを置くカウンセリング型1on1※を学ぶフォローアップ研修を実施しました。

DEI2023年11月 6日

サイオスグループでは1on1を積極的に取り入れています。1on1についてはこちらも併せてご覧ください。

突然ですが皆さんは、カウンセリング型1on1では、問題解決が目的ではないというのをご存知でしょうか? カウンセリング型1on1の目的は関係の質の向上です。

カウンセリング技法を用いたカウンセリング型1on1では、傾聴に重きが置かれています。そこで、研修の第一部では、あいづちやオウム返し(くり返し)といった傾聴スキルを練習しながら話し手の感情を見つけ出すことに挑戦し、聴き手が感じ取った相手の感情を伝え、話し手、聴き手の双方で景色のすり合わせを行ってみました。

相手の話しを聴きながら、相手の感情を見つけるという作業が、思っているよりもずっと難しいものであることを皆さん感じているようでした。

第二部では、サイオスグループで書籍を頒布している「コーチングよりも大切なカウンセリングの技術 著:小倉広」をベースにした、サイオス流カウンセリング型1on1を座学で学び1on1のロールプレイに臨みました。

「カウンセリング型1on1は体感しないと、その良さが理解できない」「傾聴された経験のない人が、誰かを傾聴することはできない」等と言われることもありますので、本研修では、ペアワークやロールプレイといった実践を中心に「傾聴」や「共感」を体感してもらうことを心掛けました。

はじめてカウンセリング型1on1に挑戦する参加者もいましたが、皆さん一生懸命取り組んでくださったことが、研修後のアンケートからも伺えました。

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カウンセリング型1on1では、聴き手は傾聴し、相手の話しの中から感情を見つけていきます。感情が露わになるような話しであれば見つけやすいかもしれませんが、感情が見えにくい話しのテーマであったり、表情からなかなか感情が読み取れない相手だと、苦戦することもあります。

しかし大事なことは、感情を当てることではなく、相手の気持ちや考えを理解しようと相手に寄り添うことです。そうすることで、相手を理解したい、理解しようとしている空気が醸し出され、相手が安心して話せる土壌ができあがっていくのです。

最終的に「話を聴いてもらって、なんだかスッキリした」と相手が感じてくれたとしたら、具体的な解決策を提示しなくとも充分だとは言えないでしょうか?

相手の気持ちや考えを理解しようという態度は、しっかりと相手に伝わります。「あなたを理解したいという態度が見えた、(具体的な何かがなくても)これだけで大変有意義な時間になることを知った」という感想を話す参加者もいました。

DEI推進チームが目指す未来

私たちDEI推進チームがカウンセリング型1on1と出会ったのは2021年。そこからこれまで、私たちは「傾聴」や「共感」「受容」と向き合ってきました。多くの書籍を読み、継続してチーム内で実践を重ねてきた結果、私たちチーム間の心理的安全性は高まり、意見交換は常に活発です。もちろん衝突もありますが、それは健全な衝突で、チーム力が強固になっていくような感覚を肌で感じています。

1on1の重要性と意義を自らが体験し、感じている私たちだから提供できる1on1研修を、今後もブラッシュアップさせ、イノベーションが起きやすい組織の下地作りとして、また、関係の質を高める手段としてサイオスグループの全員が1on1を有効活用している、そんな未来が現実になることを思い描いています。

カウンセリング型1on1:小倉広氏が提唱する、カウンセリング技法を用いた1on1のスタイル