LINBITクラスタスタック・サポート DRソリューション

DR(ディザスタリカバリ)は、ビジネス継続性管理の概念で、自然災害や人為的災害後の重要な技術インフラとシステムの復元、または被害を最小限に抑えるための予防策を指します。

災害には洪水や台風、地震などの自然災害、事故やシステム上の障害など技術的な災害、サイバー攻撃などの人為的に生じる災害があります。これらの災害によるシステムの被害を軽減するためには、災害の発生場所から離れたところにバックアップのシステムを置き、データやプログラムの複製を作っておくことが重要です。

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このDR環境におけるデータの同期の課題を解決するソリューションがDRBDです。

DRBDはWANを経由してデータの複製ができます。ファイル単位のデータ複製ではなく、ストレージのブロック単位の複製であり、複製の効率を高めることができます。商用ライセンスの「DRBD Proxy」という転送アクセラレータソフトウェアを併用することで、効率的に遠隔地レプリケーションが行えます。

特徴

マルチリージョン

OpenstackなどのプライベートクラウドとAWS等のパブリッククラウドの間での高速レプリケーションや、同一クラウド間の異なるリージョン同士のレプリケーションも可能です。
 

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ジオクラスタ

PacemakerとDRBD、DRBD Proxyを組み合わせることで、HAクラスターのレプリカを遠隔サイトに持つことができます。例えば平時は関東圏でサービスを提供し、災害時には関西圏でサービスを引く継ぐようなシステムを構築できます。

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高い性能(DRBD Proxy)

下のグラフはMySQLのデータをディスクに書き込みをするベンチマーク試験の値です。DRBD Proxyを使用した時(緑色)と不使用時(オレンジ色)になります。回線速度が速くても、ネットワークの遅延が大きいとDRBDのパフォーマンスが大きく低下しますが、Proxyを使うと低下を防ぐことができます。 

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DRBD関連資料ダウンロード

AWS上でDRBD9を用いた災害対策(DR)の構築資料を用意しています。

資料ダウンロードはこちら

LINBITクラスタスタック・サポート 評価版について

30日無償でご使用いただけるLINBITクラスタスタック・サポートの評価版ライセンスを提供しております。評価ライセンスにはLINBITのサイトからダウンロード可能なDRBDとPacemakerのパッケージを使う権利が含まれます。ご希望の方は下記よりご連絡ください。

※ダウンロードしたパッケージは試用版有効期限、もしくはLINBITクラスタスタック・サポートご契約期間のみで使用可能です。期間満了後はご使用いただけません。
※DRBD Proxyはライセンスファイルにより利用期限を管理しています。期限を超えるとDRBD Proxyは起動できなくなります。
※評価版→本番移行される場合は、同一のURLハッシュをご利用可能です。ただし、DRBD ProxyはlIcenceファイルの置き換え作業が必要になります。

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