Matomoに無償で導入できるプラグインをご紹介いたします。
－Google AnalyticsのレポートをMatomoに移行する－
Matomoはアクセス解析ツールです。
この種のツールでデファクトスタンダードであるGoogle Analyticsを利用してきている場合、蓄積してきたレポートを引き継ぎたい、あるいは平行稼働させたいと思うことも多いでしょう。
Google Analytics Importer プラグインは、この要望を叶えます。
このプラグインはMatomoマーケットプレイスからインストールできます。
Google Analyticsからデータをインポートするには、MatomoがGoogle Analytics APIにアクセスできる必要があります。
API は Google Analytics Reporting API であり、Matomoからのアクセスをセットアップする方法にはいくつかのオプションがあります。 データへのアクセスを許可する方法の 1 つは、Google アプリをセットアップすることです。これを行うには、Google OAuth クライアント設定を作成します。この構成を作成するとき、Google API コンソールで外部または内部の 2 種類のアプリから選択できます。
外部アプリは誰でも作成できます。ほとんどの場合、インポートがシームレスに機能するように、公開された外部アプリを作成することをお勧めします。アプリを公開したくない場合、または公開できない場合でも、続行できます。
ただし、未公開アプリの場合、Google は承認から 7 日間という制限を設けており、その後は承認が期限切れになります。インポートが完了するまで、7 日ごとに Matomoを手動で再認証する必要があります。
内部アプリには 7 日間の有効期限がありません。内部アプリを使用すると、Matomoを 1 回認証するだけで済みますが、内部アプリはGoogle Workspace を購入したユーザーのみが利用できます。
Google Workspace サブスクリプションをお持ちの場合は、内部アプリを使用して Google アナリティクスからのインポートを実行できます。
Google OAuth クライアント構成の作成とダウンロードについては、下記URLを参考にしてください。
https://matomo.org/faq/general/set-up-google-analytics-import/
OAuth クライアント認証情報をダウンロードしたら、Matomoに Google Analytics データへのアクセスを許可できます。
以上で準備は完了です。
Google Analyticsインポート管理ページに移動します。
インポートの種類を選択します。
「インポートのスケジュール」フォームに記入し、「開始」をクリックします。
インポートが続行されると、以下のようなインポート ジョブの表で進行状況を監視できます。
インポートが完了としてマークされたら、Actionsのゴミ箱アイコンをクリックしてジョブを削除してかまいません。インポートが失敗した場合は、matomoインストールディレクトリ/tmp/logs/にあるログを表示できます。ジョブごとに 1 つあります。
Matomoダッシュボードから対象のウェブサイトにデータがインポートできていることを確認してください。
－数値の大きさを直感的な画像のサイズで表示－
Matomoのレポートは、テーブル形式での表示が一般的です。
数値で定量的に表示されますし、メトリクス（ビジット数やページビュー数のような項目）でソートすることもできます。
しかし、たくさんの数値が並ぶため、直感的な比較がやりにくいです。
TreeVisualizationでは、集計結果を数値ではなく、四角の面積で表示します。
下図はソフトウェアレポートでの例です。
これにより、各ソフトウェアごとのビジット数の比較が直感的になります。
また、期間比較（直前期間との比較）で、増加したページは緑色系の四角で、減少したページは赤色系の四角で表示されます。
大量の項目がある場合でも、増減の影響度が一目でわかりやすくなり、その上でSEOなどの対策に役立てることができます。
導入は、Matomo管理画面の「プラットフォーム」から「マーケットプレイス」を開き、検索ボックスに「TreeVisualization」と入力して絞り込みを行ってください。
見つかったプラグインをインストール・有効化すれば、すぐに利用することができます。
