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【役員インタビュー】 第2事業部はサイオスの中で、次の成長の柱となる新規事業を企画・開発する部署です。複数のプロジェクトが走っていますが、いまどのような状況なのでしょうか。第2事業部長の大塚厚志に話を聞きました。

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第2事業部で取り組んでいること

2015年1月より、第2事業部の事業部長に就任しました。第2事業部のミッションは、既存ビジネスと並行しながら、次の世代のビジネスを育てることです。サイオスグループとしては、2016年度に連結売上高目標100億円を掲げていますが、さらに300億円、500億円に繋がる成長エンジンを目指し、積極的に研究開発に取り組んでいるところです。

第2事業部は現在、4つの事業を運営する体制と、先に述べた将来の成長エンジン開発を行う新規プロダクト開発部からなります。4事業とは、プロダクト&サービス事業ビッグデータ事業DirectorsGear事業、そして2015年7月から本格始動するITオペレーション分析のための「SIOS iQ」を取り扱うSIOS iQ事業です。

それぞれ事業の概況をお話ししましょう。

サイオステクノロジー 第二事業部長 大塚厚志

プロダクト&サービス事業

サイオスでは、創業以来のオープンソースソフトウェア・ナレッジを活かしたシステムインテグレーション事業を営んでいます。技術分野では認証とその関連分野、市場では教育機関など文教向けが特に強い領域です。これまでに国内の大学約100校でシステムを構築してきました。

大学側の要望に合わせてGoogle AppsやOffice365などのクラウドサービスを統合的に認証管理し、シングルサインオンを実現する柔軟でシステム運用性の高いシステム基盤を提供しています。

例えば、日本大学では10万人の学生が利用できるメール基盤をGoogle Appsを利用して構築しました。文教市場以外においても、特異なオープンソースソフトウェアの知見を活かしたシステム基盤を提供することによって、同業他社との差別化を図っています。

ビッグデータ事業

ビックデータを活用し、お客様のビジネスを強化する仕組みを提供する事業です。サイオスは、ビックデータを管理するデータ基盤を提供するTreasure Data社をはじめ、クラウド基盤を扱うAmazon社、ビジネス可視化ツールを提供するTableau社などと連携し、お客様のニーズをヒアリングした上で、コンサルティングサービスの提供、そして、ビックデータの情報収集基盤や分析基盤の構築・提供を行っています。

同事業の立ち上げ当初は、広告代理店業界やオンラインゲーム業界からのビッグデータに関するご要望が中心でしたが、現在は幅広い業種のお客様からの要望に応えています。今後は、これまで培った知見を活かし、サイオス独自のサービス提供を通じてより多くのお客様に、ビックデータをビジネスに利用してもらえる仕組みを作りたいですね。

ビックデータと言えばIoT(Internet of Things)を思い浮かべる人も多いと思いますが、まさしく昨今、様々なセンサー情報やカメラから得られるモニタリング情報といった膨大なデータを収集・分析し、ビジネスに利用する事例が増えています。IoT分野は今後間違いなく拡大する市場であり、サイオスとしてもプレイヤー各社と戦略的に手を組みつつ、サイオスらしい独自の付加価値を提供すべく取り組んで行きたいと思います。

DirectorsGear事業

本事業の柱は2つあります。1つめは、テレビやラジオ放送を手がける放送局向けに著作権を管理する番組支援サービス。2つめは、レコード業界向けに提供する音楽情報に関するプロモーション活動支援サービスです。どちらもクラウドサービスとして提供しているのが特徴です。

番組支援サービスは著作権の取り扱いをサポートします。例えば、私たちが視聴する1つのテレビドラマで利用される楽曲の数は膨大なもので、その著作権の把握と管理というのは実はかなり大変な事です。しかし、DirectorsGearを活用すると、番組で利用された楽曲について日本音楽著作権協会(JASRAC)などの著作権団体・企業へ申告するとともに、決済処理をワークフローに沿って効率よく正確に実施することができます。

ちなみに、このシステムのインフラには、サイオスが商用版の国内代理店を担当しているOSSのNginxが用いられています。多くの放送局が利用する、かなり大規模なクラウドシステムなので、OSSやクラウドに関してサイオスが蓄積してきたノウハウがその安定稼働のために生かされています。ニッチな領域ですが、他社のやらない分野を切り拓くサイオスらしい事業といえます。

SIOS iQ事業

サーバーの仮想化が進み、VMwareに代表されるハイパーバイザー上で稼働する仮想マシンや、クラウドサービス上のインスタンスの数が、数十、数百と乱立すると、従来のように人手でシステム管理することがもはや困難になってきます。

仮にシステムのパフォーマンスが低下したり、停止した場合に原因がどこにあるのか、CPUやメモリ、ストレージなどのリソース割り当てが適切かどうかを早期に突きとめ、解消できなければ、ビジネスへの大きな悪影響を与えかねません。

この問題を解決するため、サイオスのアメリカ子会社が開発したのが「SIOS iQ」です。「SIOS iQ」は、機械学習(マシン・ラーニング/ディープ・ラーニング)とグラフ理論により、仮想マシン全体のログデータを収集・分析し、最適なリソース配分や予防的措置の提案などを判りやすくビジュアライズすることで、システム運用担当者をサポートします。

この領域はITオペレーション分析(ITOA:IT Operation Analytics)と呼ばれ、今後のビジネス成長が期待されています。おかげさまで「SIOS iQ」は、7月にアメリカ、日本で「SIOS iQ Standard Edition」を発売することができました。すでに実環境で製品評価を始めているお客様もいます。第2事業部としては、こうしたお客様からのさまざまな情報を基に開発サイドに要望をあげ、また、国内外企業での活用事例やホワイトペーパーなどのセールスマテリアルを準備・提供し、日本でのビジネスの立ち上げを加速しているところです。

次の成長に向けたチャレンジ

私たちは、他社のやっていない新しい市場を切り開くことに貪欲です。システム構築などの案件を通じてノウハウを蓄積し、次のチャレンジに活かしています。仮に、その市場に後発企業の参入が相次ぎ、価格競争のレッドオーシャンに巻き込まれるようであれば、新たな市場で、高い付加価値をお客様に提供を目指す。チャレンジし続けることは、息つく暇がないようで大変ですが、それを止めてしまえば企業の成長が止まり、エンジニアも伸びません。

もちろん、新しい挑戦において百発百中というわけにはいきません。ただ、やってみないと判らないこと、動いてみないと気づかないこと、があります。したがって、失敗することを恐れていては何もできません。失敗してもその原因を探り、冷静に次に生かすことが大切です。

第2事業部における課題の一つは、人材育成や組織作り、チームビルディングです。次なる成長のエンジンたるビジネスを立ち上げるには、旧来のSIビジネス(≒ 一品もの)のように、お客様のニーズが顕在化していて、そのニーズをシステム化で実現していくというプロセスとは異なります。市場の中で嗜好や要望がまだはっきりしない「お客様」を想定し、仮説を立てながら提案し、システムを作り上げていく必要があります。

加えて、これまで得意としてきたBtoBのみならず、BtoC、BtoBtoCといったコンシューマーを意識するビジネスモデルもあります。これまでの経験のみに頼ることができない世界であり、挑戦する姿勢が求められます。幸い、社内にはモノ作りが好きな人もいるし、お客さんの反応を見るのが好きだ、という人材もいます。

一方で、冒頭述べたように新規事業開発の責任だけでなく、第2事業部として任された4つの事業に対する事業責任もあります。事業としての2つのミッションを実現するためにも人材育成とポジションのマッチング、そして何より第2事業部全体での一体感を形成することが必要です。

最近、面白い傾向ですが、サイオスを辞めた人が再び戻って来てくれるケースがあるんですね。外の会社を知った上で、サイオスで再度チャレンジしたいと思ってくれたことは嬉しいですね。そんな思いが伝わって来ると、新卒入社の人が「サイオスがいい」と思ってくれるのとは、また違う重みを感じます。意欲のあるメンバーがリードして、組織内での連携を活性化させ、事業部のミッションの実現を果たしたいと考えています。

4月に新しくサイオスグループに加わった株式会社キーポートソリューションズは、アプリケーション開発エンジニアが多く、第2事業部とビジネス領域も近いため、すでに協業を開始しています。

キーポートソリューションズはもちろん、第1事業部が展開する製品販売やOSSサポート、さらにCloudインテグレータの株式会社グルージェント、ソーシャルメディアと連携したマーケティング・コミュニティ運用コンサルを提供する株式会社関心空間など、オールサイオスグループの総合力を生かせるようにタッグを組み、ビジネスを拡大させたいと考えています。まだ具体的に説明できる段階ではありませんが、水面下で取り組んでいる事柄もありますので、是非楽しみにしていてください。

グローバルな視野とは

2014年2月よりアジア営業の統括を兼務していた岩尾常務からバトンを受け、サイオスの中国法人、サイオス北京の事業を統括する立場となりました。十年ぶりに、北京市に行く機会が増えました。

中国の北京市は、人口は2,000万人を突破し、その面積は、日本の四国とほぼ同じ大きさです。北京市には、七つの環状道路が走っており、一環は官庁街、日本でいえば霞ヶ関です。二環は国営企業の集まるエリア、三環は伝統的な大企業が本社を構え、四環、特にその北・西側には、北京大学や清華大学など中国各地から優秀な人材が集まる大学や研究所、そしてIT企業が集まる地域(中関村)があります。我々も中関村にオフィスを構えていました。六環になると半径30キロ(ほぼ東京駅-大宮駅間と同じ距離)ほどあり、北京空港よりも市内から遠い場所を走っています。

実は、お客様とのアポイントの関係もあり、昨年のクリスマスイブは北京市で過ごすことになりました。北京空港から市内に入るのに普段の倍以上時間がかかる大渋滞、西洋料理のレストランは全て満席。どこもかしこもクリスマスイブを楽しむカップルで溢れ、チャーターしているリムジンに乗り込む楽しそうな二人の姿も散見するなど日本のバブル時代を思い出し、中国経済の発展ぶりに改めて目を見張りました。日本でも外国人観光客による"爆買"を至るところで見かけるようになりましたが、実際に、外に出て街を歩いて、いろいろと見て体験してみる。人から又聞きした情報ではなく、自分の五感で実感しなければ、ビジネスにおいて判断を間違うリスクがある、と思います

私はアジアでは韓国市場も担当しています。このところ政治的にはぎくしゃくしていますが、日本企業ということで何か損をした経験はありません。企業にとってはお互いビジネス的に魅力があるかどうか、双方メリットがあるか否か。そこはお互いロジカルです。人と人ですから、実際にぶつかってビジネスをしてみなければわかりません。

他のアジア諸国についてですが、個人的には、タイ人には温かい人が多い印象があります。まだ小さい子供を連れて電車に乗っていると、席を譲ってくれることがあります。仏教国だからかもしれませんが、日本とは比較にならない親切ぶりでした。こんな風に、その国に赴かなければわからない、意外な発見ということがあります。

サイオスは米国・欧州にも拠点を展開する企業ですので、技術を大事しつつ、グローバルな広い視野も兼ね備えていたいと思います。

プロフィール

取締役専務執行役員
第2事業部長
兼アジア営業(サイオス北京担当)
大塚厚志

1999年、サイオステクノロジー株式会社(旧:株式会社テンアートニ)の取締役として着任。創業時を知るメンバーの一人でもある。その後サイオスを離れて、製造業向け生産管理パッケージソフト会社や受託開発企業のトップなどを歴任。2010年に再びサイオスに戻る。さまざまな現場で培った豊富な知見を新たな挑戦に生かしている。

(取材/2015年7月)

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