リソースの最適化

急速な仮想環境の拡大は、CPUやストレージなどのリソースの不足や予算超過を招きかねません。使用されていないリソースや浪費されているリソースを発見し削減することは、無駄なコストを抑え、より予見性の高い計画作りに役立ちます。
しかし、使用されていない仮想マシンを特定する作業は、非常に多くの時間を浪費し、誤った判断により深刻な問題を起こしかねません。使用されていない仮想マシンを特定するには、長期間の監視結果に基づき、各仮想マシンのCPU、メモリ、ネットワークなどの使用状況に関するレポートを作成し、手作業で比較・検討しなければなりません。この一連の作業では、仮想マシン間の関係性や、本番環境から利用されており削除することができないなどの事実はわかりません。
自動バックアップ・ツールで作成されたスナップショットの中から不要なスナップショットを発見することも同様に難しい作業です。スナップショットは、変更履歴として利用できたり、仮想マシンが壊れた際のリカバリ用としても利用でき、とても利用価値の高いものです。一方、自動バックアップ・ツールは、しばしば、数多くの歴代スナップショットを取得し保持し続け、無用に高価なストレージを浪費するだけでなく、CPUの浪費やパフォーマンスの低下も招きかねません。しかし、バックアップ・ツールがどのように差分管理をしているのかや、削除した際、意図したとおりにロールバックできるかがわかりませんので、不用意に削除することもできません。
SIOS iQは、仮想マシンの振る舞いを学習し、利用されていない仮想マシンを特定し、それを削除した場合に節約できるコストを計算します。また、SIOS iQは、不要なスナップショットを特定し、削除候補のスナップショットに関する詳細な情報を提供します。

ビデオ: Resource Optimization

ユースケース:不要な仮想マシンの削除

SIOS iQは、迅速かつ容易に、不要なVMやスナップ・ショットを検出し、浪費されているリソースを特定します。また、SIOS iQは、提案に従い不要なVMやスナップ・ショットを削除した場合に削減できるコストを予測します。以下に、不要な仮想マシンの削除におけるユースケースを解説します。

想定環境

情報システムの運用を、主にVMware仮想環境で運用している大企業で、その仮想環境には、数百のホスト、数千の仮想マシン、数十万のオブジェクトから構成されていることを想定します。

課題

この企業のIT環境は、急速に拡大していました。そして、物理ホストやストレージの不足を補うため、毎年のように予算超過を経験しました。情報システム部門では、少しでもリソース不足を解消するため、使用されていない仮想マシンや無駄なバックアップなど、浪費されているリソースを見つけ出し、削除することにしました。

従来のアプローチ

情報システム部門では、まず、使用されていない仮想マシンを見つけて削除することにしました。しかし、仮想マシンが使用されているにもかかわらず、もし使用されていないと誤って判断し、仮想マシンを停止させた場合には、本番環境に深刻な問題を起こしかねません。そこで、彼らは、使用されていない仮想マシンを特定する作業のプロセスと判断基準を明確にするために、綿密な計画を立てることにしました。
この計画作成にあたり、使用されていない仮想マシンの割合を5%と仮定しました。
計画の作成が進むにつれ、この一連の作業には、膨大な時間と労力が必要であることがわかってきました。そこで、彼らは、最初に仮定した全体の5%の仮想マシンを停止・削除した場合に節約できるリソースのコストと、使用されていない仮想マシンを見つけ、削除するまでの一連の作業に必要な工数のコストを算出し、比較することにしました。その結果、作業コストが、節約できるリソースのコストよりも高いことが判明し、使用されていない仮想マシンを削除するという計画は、頓挫してしまいました。
そこで彼らは、不要なスナップショットを削除することにしました。しかし、不用意にスナップショットを削除し、必要な際にリカバリできなくなる可能性もあるため、バックアップ・ツール・ベンダーにコンサルティングを依頼することにしました。

SIOS iQを使用した場合

SIOS iQは、使用されていない仮想マシンを特定し、削除することにより削減できる潜在的なコストを算出します。使用されていない仮想マシンを特定する際は、24時間/1週間/1ヶ月間という期間を指定して、キーとなるパラメタを参照し、削除することが可能か否かを判断することができます。
このユースケースでは、当初使用していない仮想マシンの割合を5%と仮定しましたが、実際には使用されていない仮想マシンが6%存在することがわかりました。いずれにしても、手作業で調査した場合は、節約できるリソースのコストを、調査のためのコストが上回っていたでしょう。
また、SIOS iQは、不要スナップショットを特定し、仮想マシンの名前、接続されているデータストア、データストアの占有率、スナップショットの世代数、削除した場合に削減できる潜在的なコストなど、幅広い情報を提供します。

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SIOS iQは、仮想環境に存在する個々のオブジェクト(CPU、ストレージ、ネットワーク、アプリケーション)の振る舞いと複雑な相関関係を学習し、使用されていない仮想マシンを特定します。

まとめ

SIOS iQを使用すれば、使用されていな仮想マシンや不要なスナップショットを特定し、それらを削除することにより削減できる潜在的なコストを算出します。情報システム部門は、不要なリソースを削除し、CPUやストレージを追加することなく、性能や空き容量を改善することができます。

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